病の先で出会えた自分

中学の時は野球ばかりしていたが,この年に原因不明の病にかかってしまい,1か月入院した。退院後も,下半身の血液循環が悪くなり,少し運動すると腫れてしまい,以前のように動き続けられなくなった。当時は自分の人生のすべては野球をすることだった。自信を持っていたことも野球だけだった。それを満足いくようにできなくなったことや見た目も健康そうなので病気のことを知らない人からの「なんであいつサボってんの?」という言葉でかなり精神的に落ち込んでしまうこともあった。

しかし,周囲の仲間が「できる範囲で練習すればいい」と励ましてくれたり,「一緒に進学校に行こう」と勉強を頑張ることを促してくれ,自分は苦手な勉強と向き合いながら部活も最後までレギュラーとして取り組むことができた。その結果,第一志望の進学校にも無事に合格できたし,何より苦手と感じていた勉強に自信をもつことができた。

その経験から,努力すれば苦手なこともできるようになると気づけたし,つらいことでも逃げずに頑張ればいつか良いことがあること,仲間を大切にすることを学べました。病にならなければ別の人生を歩んでいたと思うが,病にかかったからこそ感じることのできたことがたくさんあるので,今ではいい転機になったと思う。

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